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登録エージェントになるための7段階のプロセス

GLEIFの最新の電子ブックでトライアルのプロセスを詳しくみてください


著者: シュテファン・ヴォルフ

  • 日付: 2021-04-29
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2020年に、GLEIFは、グローバルLEIシステムに変革をもたらす新しい役割:登録エージェントを開始しました。

新規顧客のオンボーディング時に金融機関(FI)が直面する課題に耳を傾けたことから、オンボーディングとLEI発行における重複プロセスを排除することで、作業停滞の打開と時間の節約についてFIを支援するために、こうした新たなオペレーションモデルを導入しました。

登録エージェントフレームワークはFIに権限を与え、当初のオンボーディングや顧客の標準的な契約更新の際に顧客の身元を確認する場合、顧客の本人確認(KYC)、マネーロンダリング対策(AML)およびの規制を受けている通常通りのオンボーディングプロセスを活用することで、顧客のLEIを取得できるようになっています。その結果として、登録エージェントとしての役割を果たすFTは、データ検証プロセスの重複がなくなることで、時間とコストを節約できると同時に自らのオンボーディング経験を向上させられます。

また、登録エージェントになることで、業務プロセスのデジタル化を目指している金融機関は、LEIを使用して合理化、迅速化、分散化が図れ、自動化を確保できます。

GLEIFは、2020年末にJP Morganを初の登録エージェントとして登録し、同フレームワークのトライアルのフェイズに参加するFTの募集と市場における先駆者の優位性を確立するための取り組みを継続しています。

GLEIFは、トライアルのエンゲージメントプロセスの標準化に取り組んでいますが、それぞれのFTが採用するプロセスと部門機能が異なることも認識しています。こういった背景から、GLEIFは、「状況に応じて」登録エージェントの役割を検討して規定し、グローバルLEIシステムが引き続き同セクターのニーズに合うようにするために、トライアルに参加する各金融機関との個別の協働に尽力しています。

トライアルのプロセスは、以下のグラフィックに示されたように7つのステップで構成されています。

このプロセスに必要なことについて詳細を提供するために、GLEIFの最新の電子ブックでは、このトライアルの各段階でFTに期待されること、フレームワークの一環としての取り組みを目指すことで得られるメリット、よくある質問の回答が詳細に記されています。

より多くの情報を得ることに関心がありますか?ここをクリックして電子ブック全体をダウンロードできます。また、疑問に対する回答を得られない場合は、登録エージェントの役割に関する初の電子ブック、ここをご覧ください。

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著者について:

シュテファン・ヴォルフはGlobal Legal Entity Identifier Foundation (GLEIF)のCEOです。2023年、彼はドイツ国際商工会議所(ICC)の理事に就任しました。2021年には、グローバルICCデジタル標準イニシアティブ(DSI)の下部委員会として新設された産業諮問委員(IAB)に任命されました。この任のもと、信頼できる技術環境に関するワークストリームの共同議長を務めています。ヴォルフ氏は、2017年1月から2020年6月まで国際標準化機構金融専門委員会FinTech専門諮問グループ(ISO TC 68 FinTech TAG)の副コンビナーを務めていました。2017年1月、ヴォルフ氏は、One World Identityが選ぶトップリーダー100人のひとりに選ばれました。ヴォルフ氏は、データ処理およびグローバルな実施戦略の確立に関して、豊富な経験を持っています。彼はキャリアを通じて、主要なビジネスや製品開発戦略の発展をリードしてきました。また、彼は1989年にISイノベーティブ・ソフトウェア社を共同設立し、初代専務取締役を務めました。その後、同社の後継企業であるIS.テレデータAG取締役会のスポークスマンに選ばれました。同社はその後、インタラクティブ・データ・コーポレーションに買収され、ヴォルフ氏は最高技術責任者に就任しました。彼はフランクフルト・アム・マインのJ.W.ゲーテ大学で経営学の学位を取得しています。


この記事のタグ:
データ管理, デジタル識別, Global Legal Entity Identifier Foundation (GLEIF), データ品質, LEI ニュース, 顧客の本人確認(KYC)