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数字で見るLEI:世界に広がり続けるLEIシステム

LEIの導入件数が増加するとともに、LEIへの移行がスムーズかつ大規模に進んでいます。このことは、グローバルLEIシステム全体の信頼性と透明性の証です。


著者: シュテファン・ヴォルフ

  • 日付: 2023-10-19
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Global LEI Foundation (GLEIF) は、無料で公開される四半期ごとのLEIシステムビジネスレポートの発行により、最新のLEIデータに対して世界中に無制限のアクセスを提供するというオープンなアプローチなど、透明性に関するイニシアティブを継続していることを誇りに思っています。このブログシリーズ「LEIに関する数値」を通じて、GLEIFは、最新のレポートから主要データを取り上げてトレンドを説明し、世界全体へのLEIの本格展開に関して成功した状況を伝えていくことを目指しています。

2023年第3四半期を対象とした最新のレポートでは、同四半期に世界で発行されたLEIが5万5千件を超えたことが明らかになりました。四半期末時点でLEIの有効総数は約236万件です。同四半期における伸び率は2.4%となります。

同四半期のデータのさらなる概要については、以下のインフォグラフィックで2023年第3四半期の主要統計をご確認ください。

いわゆる「競争市場」とは、管轄区域でサービスを提供するLEI発行者の数に基づいて、1,000を超えるLEIが存在する市場を指します。最も競争の激しい市場は、管轄区域ごとにLEI発行者が最も多く、同様の市場シェアを持ち、競争が最も少ない市場はその逆です。

法整備による勢いが第3四半期におけるLEIの成長を引き続き牽引しており、インド(8.2%)とサウジアラビア(7.5%)とでは再びLEI伸び率の最高率を維持しています。これに次いで、エストニア(6.5%)、ギリシャ(4.8%)、クロアチア(4.7%)の伸び率が高くなっています。エストニア、ギリシャ、クロアチアの成長は主に地元のLEI発行者の市場活動によるものです。

第3四半期の全体的なLEI更新率は59.4% から58.3%にわずかに低下し、EU管轄区域における四半期更新は63.2%で、前四半期からわずかに減少しました。EU域外の地域の更新率は減少し、49.8%となりました。更新率ではハンガリーが最上位を記録し(94.4%)、次いで日本(90.4%)、フィンランド(86.1%)、ドイツ(80.3%)、インド(79.7%)となりました。

2023年第3四半期には、BED B.V.(Business Entity Data B.V.)のサービスであるGMEI Utilityが事業を終了しました。Business Entity Data B.V.は大量のLEIを管理していたため、それらのLEIは厳格に評価された7社のLEI発行者に移転されました。このプロセスで移転されたLEIは、414,000以上に上ります。今四半期の移転統計は、影響を受ける取引主体のLEIサービス継続を確保したGLEIFの「オフボーディング」プロセスの成功を示しています。一括移転とその後の個別移転は、グローバルLEIシステムに対する継続的かつ積極的な取り組みを示しています。現在、LEI発行者の上位5社は、ブルームバーグ、ロンドン証券取引所、ユビセキュア、WM Datenservice、EQSです。

グローバルLEIシステムはこれまで以上に強力かつ拡大しており、そのことは、LOU、検証エージェント、LEIおよびvLEI発行者、登録エージェント、LEIマッピングパートナーを含む、グローバルLEIシステムに参加する実現関係者の数と多様性の継続的な増加となって表れています。米国は依然としてLEIを世界的に導入する最大の市場です。

前四半期のレポートでは、新規のLEIデータに関する規制監視委員会の方針の下、2022年に導入された各種形式の報告データにおいて、グローバルLEIインデックスがどれほど力強い安定成長を遂げてきたかを確認しました。幸いなことに、この成長傾向は続いています。2023年第3四半期末時点で政府機関として識別される法人数は5,300を上回り(2023年第2四半期の5,100から増加)、国際機関として識別される法人数も32に達しました。また、128,000件を超える取引主体が出資による関連組織を報告しており、前四半期から約5,000件の増加となっています。

LEI発行とLEI成長可能性の現況、グローバルLEIシステム内のLEI発行組織間の競争水準、レベル1データおよびレベル2参照データの詳細を盛り込んだレポート全文については、グローバルLEIシステムビジネスレポートのページをご覧ください。

2022年3月に、規制監視委員会 (ROC) の以下の方針に基づいてCDF形式が更新されたことにご注意ください。グローバルLEIシステムの取引主体のイベント(以前は「コーポレートアクション」と呼ばれた)とデータ履歴グローバルLEIシステムにおけるファンドの関係性に関する方針と投資ファンドの登録に関する指針、および政府機関全般に対するLEIの適格性に関するガイダンス文書.

日々更新される最新のLEIデータの確認にご興味がある場合、グローバルLEIシステム統計ダッシュボードには発行済みのLEIの合計数と稼働数に関する日次統計が含まれています。この機能により、今ではユーザーは地域別の過去実績データをレビューできるようになり、LEIの進捗状況全体の透明性が高まっています。

詳細について、または過去実績データにアクセスするには、グローバルLEIシステムビジネスレポートアーカイブをご覧ください。2023年も引き続きLEI採用を推進していくため、各四半期の進捗状況についてお伝えできるのを楽しみにしています。

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著者について:

シュテファン・ヴォルフは、2014~2024年にGlobal Legal Entity Identifier Foundation(GLEIF)のCEOを務めました。2024年3月以降は、国際商業会議所(ICC)の産業諮問委員会(IAB)でデジタル貿易基準の調整、採用、取り組みにまつわるグローバルプラットフォーム、デジタル標準イニシアティブを率いました。IABの議長に任命される前は2023年からIABの副議長を務めており、同年、ヴォルフはドイツの国際商業会議所(ICC)の理事にも選出されました。

ヴォルフ氏は、2017年1月から2020年6月まで国際標準化機構金融専門委員会FinTech専門諮問グループ(ISO TC 68 FinTech TAG)の副コンビナーを務めていました。2017年1月、ヴォルフ氏は、One World Identityが選ぶトップリーダー100人のひとりに選ばれました。ヴォルフは、データ処理およびグローバルな実施戦略の確立に関して、豊富な経験を持っています。彼はキャリアを通じて、主要なビジネスや製品開発戦略の発展をリードしてきました。また、彼は1989年にISイノベーティブ・ソフトウェア社を共同設立し、初代専務取締役を務めました。その後、同社の後継企業であるIS.テレデータAG取締役会のスポークスマンに選ばれました。同社はその後、インタラクティブ・データ・コーポレーションに買収され、ヴォルフ氏は最高技術責任者に就任しました。彼はフランクフルト・アム・マインのJ.W.ゲーテ大学で経営学の学位を取得しています。


この記事のタグ:
グローバルLEIシステムビジネスレポート, グローバルLEIインデックス, Global Legal Entity Identifier Foundation (GLEIF), LEI発行者(付番機関 – LOU), LEIの更新, オープンデータ, データ管理, レベル1 / 名刺データ(誰が誰か), レベル2 / 関係データ(誰が誰の親会社か)