世界のデジタル経済の急成長を受けて、日々の金融取引で数百万社にのぼる企業とつながる業務の遂行が、世界中のありとあらゆる組織で以前より容易になっています。とはいえ、テクノロジーが未曾有のスピードと規模でこうした状況を可能にしているとしても、やり取りしている人物または組織が彼らの言うとおりの人物/組織であることを、実のところどうしたら確認できるのでしょうか。
グローバルなデジタル経済が繁栄するためには、スタートアップ企業から多国籍企業にいたるあらゆる種類の組織が信頼と透明性の両方を必要としています。この要件は、特に目下の社会におけるリモートワークの増加とバーチャルなコミュニケーションへの依存が一層強まった状況を鑑みれば核心をついています。
いまだ信頼と透明性の実現を果たせていない世界のサプライチェーンに属するあらゆる企業は、国際的に識別可能となり、高品質で正確なデータに裏付けられる必要があります。これは、取引主体識別子（LEI）があればとても簡単に達成できます。
データ品質を優先
LEIは世界各国の取引主体にとって「国際パスポート」の役割を果たしており、組織が取引する相手についてより賢明な判断を下すことを可能にしています。グローバルLEIシステムの持続的な成長と増加基調にあるLEIの発行件数を受けて、最新のビデオでは、すべてのユーザーに高品質なデータを保証するための取り組みを説明しています。
グローバルLEIシステムにおいて、データ品質管理は重大な戦略的優先事項であり、ベストプラクティスを追求するにあたり過去18ヵ月間に極めて大規模な投資を実施してきました。付番機関（LOU）と密に連携し、厳格なデータ品質の確認を施行し、オンラインであらゆる結果を公表することにより完全な透明性を提供し、測定可能なデータ品質については99％超を記録しています。
データ品質に対する私たちの厳格なアプローチによって、グローバルLEIシステム内のすべてのデータに正確性と透明性が保証されているとユーザーに安心感をお持ちいただくことで、LEIの価値が全体として高められています。ビデオをご覧になり、欧州中央銀行（ECB）とザンクトガレン大学のDamian Borth教授による支持に耳を傾けてみてください。
私たちの仕事は現在進行中であり、データ品質への注力は、Global LEI Foundationの卓越性に対するコミットメントに沿って、今後も優先事項であり続けます。
登録機関は、重大なデータ品質に対する管理を徹底し、LEI参照データが商業登記所の公表する公式の真実と一致していることを確認します。論理的および技術的データ品質とその整合性を保証するため、私たちはGLEIFが供給するAPIに依拠しており、それにより極めて効率的な方法で必須のデータ品質を達成できています。– María Emilia Adán、Colegio de Registradores Madrid 会長
LEIについて話をする場合、すぐにGLEIFのことが頭に浮かびます。様々な国のありとあらゆる現地の組織部門の傘下にある傘下企業は、それらのLEIをすべて統合し、固有識別子の1つのリストを作成し、必要とされる品質を達成し、将来に向けてシステム全体を成功させています。– ザンクトガレン大学、人工知能・機械学習、Damian Borth教授
LEIは実際に世界中で固有のものです。LEIは、G20が承認した憲章により公共部門に支持されており、様々な管轄区域の法律に組み込まれています。こうした仕様を持つ取引主体識別は他にはありません。LEIは実際に支持に値する存在であり、GLEIFや世界各国のパートナーと共に、今後もLEIの発展に尽力していきます。– Werner Bier、欧州中央銀行（ECB）統計局次長
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Global Legal Entity Identifier Foundation (GLEIF)において、データ品質管理・データサイエンス・チームを率いています。2018年4月以来、画期的なデータ・アナリティクス手法を導入することにより、確立されたデータ品質とデータ・ガバナンスの枠組みの強化と改善の責任を担っています。前職は、PwC Forensicsの国際金融調査に関するフォレンジック・データ分析プロジェクトの管理を担当。フィリップ大学マールブルクで機械学習を中心としたコンピュータ科学の学位を取得。
