GLEIFのデータ品質管理

Global Legal Entity Identifier Foundation（GLEIF）には、LEIデータを監視し、高品質を確保する責任があります。GLEIFは、グローバルLEIシステム内のパートナーと協力し、LEIデータ品質、信頼性、使いやすさをさらに最適化することに焦点を当てて、LEI母集団がカバーする様々な情報の恩恵を市場参加者が受けられるようにしています。GLEIFデータ品質管理のフレームワークは、LEIが常に、一意の取引主体識別管理のためのオープンで信頼性の高いデータ提供に最適な業界標準であることを保証します。

グローバルLEIシステムのバリューチェーン

LEIデータ品質維持プロセスは、まず取引主体の登録から始まります。取引主体は自己登録を行い、正確な取引主体参照データを提供する必要があります。LEI発行組織 は、次にこのデータを国の商業登記所などの現地当局資料と確認して、LEI基準に適合するLEIを発行する責任を持ちます。

取引主体がLEIを取得すると、LEI発行組織は関連する取引主体参照データとともにそれを公開します。また、データ品質は毎年のLEIの更新プロセスによっても保証されます。取引主体参照データに変更がある場合、取引主体は管轄のLEI発行組織に通知する必要があります。また、毎年の更新プロセスにより、取引主体とLEI発行組織は少なくとも年一回は取引主体参照データを見直し、再検証を行う必要があります。

各LEI発行者は、管理するLEI記録の母集団全体を含むファイルを毎日公表します。共通データファイルフォーマット は、LEI発行組織が管理するLEIデータを報告する方法について確立された標準を明示しています。GLEIFは、提供されたデータを収集して、GLEIF連結ファイル と GLEIFゴールデン・コピー・ファイルおよびデルタ・ファイルを毎日公表しています。

データ品質ゲート

デミングサイクルに基づき、GLEIFのフレームワークにおけるデータ品質の各段階での継続的な改善は、割り当てられた品質ゲートを通じて実施されます。

LEI記録のセットを公表する前に、参照データはGLEIFの 二重付番のチェックとデータガバナンスの事前チェック 機能に送られます。これらの2つの機能は、最初の品質ゲートに相当し、潜在的な欠陥データと二重付番を特定し、不一致を修正してからデータがグローバルLEIシステムに記入されます。その後の2つ目の品質ゲートでは、ファイルが最新の技術標準と 共通データファイルフォーマット に準拠していことを保証し、同フォーマットは XMLスキーマで表示されています。

データが公表されると、データは毎日、GLEIFの自動化された データ品質の確認 によって検証されます。GLEIFのデータ品質管理プログラムを継続的に向上するため、常に確認作業の改善を行っています。

データ品質の確認の結果は、品質ゲートの4と5でモニターされます。 データ品質のダッシュボード では、各LEI記録のデータ品質に対してインタラクティブな洞察を得られる一方、データ品質報告書 は、グローバルレベルとLEI発行者レベルでのデータ品質のパフォーマンスに関する毎月の概要を示しています。

GLEIFの チャレンジ管理 機能によって、誰でもある種の証拠を添えて、LEI記録に対するデータのチャレンジを行うことができます。これらのチャレンジは、次にLEI発行者に転送され、参照データを調整する必要があるかどうかを取引主体と連携して判断します。