GLEIF ガバナンス

GLEIFの取締役会




北米

T. デッサ・グラッサー

取締役会長:GLEIF

グラッサー氏は、データとリスクに特化した専門コンサルティング会社であるFRGのデータ戦略・分析プラクティスを率いており、オッペンハイマー・アンド・カンパニーの社外取締役を務めています。リスク、データ、アナリティクスにおける革新的ソリューションの導入と組織運営に30年の実績があります。

FRGにおける現在のポジション以前は、JPMorgan Chaseのマネージング・ディレクターでした。その間、グラッサー氏は、資本ストレステスト分析チームを立ち上げました。その後、初のチーフ・データ・オフィサーとして、資産ウエルス管理担当のチーフ・データ・オフィスを構築しました。金融調査局 (米財務省) の副局長を務めた経験があり、金融安定監督評議会を支援し、取引主体識別子 (LEI) の導入支援を含め、様々なデータとリスクのソリューションを導入しました。また、初のチーフ・リスク・オフィサーとして、Bungeのチーフ・リスク・オフィスを創設しました。こうした経験に加えて、Credit Suisse、Merrill Lynch、IBM、KPMGでも上級役職を歴任しました。キャリアの開始は、ラトガーズ大学での教職でした。

フェアリー・ディキンソン大学で理学士号を取得し、フォーダム大学で経済学の博士号と文学修士号を取得し、同大学の文理大学院の諮問委員会の一員です。US Treasury Exceptional Service Awardを受賞し、Directors and Boards 2019年度年次報告書に「Director to Watch」としてリストされています。EDM協議会のグローバル女性データ専門家フォーラムの立ち上げに貢献し、共同リーダーを務めています。

欧州

ビビアン アルツ

OBE
取締役副会長: GLEIF

アルツ氏は、データとプライバシーのグローバルな問題に関する戦略的リーダー、提唱者、専門家であり、多様性と包括性の観点から、実用的かつ革新的な成果に重点を置いて取り組んでいます。現在の役職は、CIPLのデータ戦略およびプライバシーポリシーアドバイザー、Global Legal Entity Identifier FoundationのNED、Privacy Cultureのボードアドバイザー、GSS-Rose Limitedのエキスパートアドバイザー、国際規制戦略グループデータ委員会の議長であり、金融犯罪との闘いのためのグローバル連合のデータプライバシー専門家グループ議長、Journal of AI and Ethicsの創刊編集委員、英国国際データ転送専門家会議のメンバーで政府に中立的なアドバイスを提供しています。

現在の役職に就く前は、、ロンドン証券取引所グループ、RefinitivおよびThomson Reutersのマネージングディレクター兼最高プライバシー責任者として、プライバシーオフィスを率い、190カ国にわたるグローバルプライバシー戦略および実務を監督してきました。アルツ氏は、ロンドンで弁護士として活躍した後、Citibankでプライバシーリーガル部門グローバルヘッドを17年間務めました。

また、銀行および金融の女性諮問委員会の委員も務めており、2017年から2020年までは社長兼最高経営責任者でした。類まれなジェンダーチャンピオンかつリーダーでもあり、2021年には金融サービスとジェンダーの多様性への貢献が認められ、女王の新年の叙勲でOBEを授与されました。

北米

エイミー・A・ カビア

取締役副会長: GLEIF

エイミー・カビア氏は、2020年6月にGLEIF取締役に指名されました。金融サービス分野において24年を超える経験を有する、グローバルオペレーション担当役員です。JPモルガン・チェース(JPMC)の元マネジングディレクターで、データ管理、オペレーション、トランスフォーメーション、規制資本の職務を歴任しています。JPMC入社以前は、Washington Mutualに6年、GE Capitalに6年勤務しています。

金融機関が経験するデータ品質の課題を認識し、カビア氏は持続可能な品質のデータを作成するための方法論を生み出しました。データ品質設計(DfDQ)は、耐久消費財の製造に使用される原則をデータの製造プロセスに適用したものです。DfDQは、管理されたデータ作成プロセス、業務上の説明責任、データ利用者とのフィードバックループを保証します。

同氏は、コロラド大学で科学の学士号を取得しており、シックスマグマのブラックベルトの認定保有者です。

アフリカ

フォラリン・ アラヤンデ博士

フォラリン・アラヤンデ博士は国際開発経済学者、テクノロジー投資家、金融サービス経営者です。20年以上にわたり、デジタル技術と金融が交差するグローバル企業や新興市場企業に対し、企業変革のアドバイスや業務に携わってきた実績があります。

アクセンチュア、FBN Holdings PLCの最高戦略責任者、ナイジェリア大統領府の経済復興担当上級特別補佐官、経済計画実施ユニットのコーディネーターを歴任(2017~2019年)しています。また、アフリカ開発銀行後援の下で、「大統領・首相デリバリーユニット」アフリカネットワークの共同創設者でもあります。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで財務と会計の教育を受けた後、シティバンクで財務業務とリスク管理に携わり、3年連続で最高経営責任者クオリティ・アワードを受賞しています。アクセンチュアでは、米国イリノイ州でグローバル・コア・アナリスト・スクールのファカルティリーダーを務めるなど、グローバルにプロジェクトを統率しました。2011年から2014年まで、ナイジェリアの保健・公共サービスグループのパイオニアディレクター兼オペレーティンググループリーダーとして、複数年にわたる変革プログラムや経済計画プロジェクトを指揮しました。

また、アフリカ開発銀行や国連開発計画(UNDP)などの多国間機関において、投資、インフラ、リスクファイナンスに関するリードコンサルタントや専門家アドバイザーを務めています。さらに、コヴェナント大学経済政策開発研究センター(CEPDeR)の研究員や、マスターカードの副社長としてサハラ以南のアフリカにおける公共部門テクノロジー事業を統括しています。元アメリカ合衆国最高裁長官ウォーレン・バーガーより「アメリカ憲法200周年記念優秀賞」を受賞しています。博士論文のテーマは国際貿易と産業インセンティブでした。金融セクター改革に関する代表的な参考書など、学術的・専門的な出版物の著者です。英国とアイルランドのチャータード金融セクター改革に関する代表的な参考書など、学術的・専門的な出版物の著者。英国とアイルランドのチャータード・ガバナンス研究所のフェローとしての資格を二重に取得しており、5大陸の複数の国で取締役会のガバナンス監査を主導し、取締役会のセッションを促進してきました。また、成長の舵取りに関する専門家委員会に定期的に寄稿しています。

欧州

ハニ・ シュエイリ

データ分野での25年を超える経験を有するハニ・シュエイリ氏は、金融サービス分野で数々の上級データリーダーを歴任してきました。直近では、セインズベリー銀行でデータ部門の暫定責任者を務めていました。それ以前は、オルダモア銀行のチーフ・データ・オフィサーとして、最先端アナリティクスとデータ・ガバナンスを統括し、同行のデータ戦略の推進を担当していました。シュエイリ氏は、中東欧AONを含む多くの組織において、一般データ保護規制(GDPR)について幅広くコンサルティングを行ってきました。AONの前には、Bank of England初のチーフ・データ・オフィサーとして戦略的な「ワン・バンク・データ」イニシアティブを統率する一方、LEI規制監視委員会(ROC)ではBank of Englandの代表を務め、State StreetではEMEA地域のデータ・ガバナンス戦略責任者を務めました。

2009年から2014年の間、HSBCで様々な役職を歴任し、直近の役職であるグローバル・バンキング・マーケット(GBM)部門のチーフ・データ・オフィサー兼データ品質サービス部長として、HSBCのグループ会社による初の取引主体識別子の登録の際に先頭に立ち尽力しました。データウェアハウス分野の草分け的存在の一人である同氏は、データとデータ管理中心のキャリアを歩み、データをリスクとみなすかメリットとみなすかという相反する見方に対して独自の洞察力を示しています。
 
ロンドン大学シティ校では、ロボティクスを専攻し、情報エンジニアリングの理学修士号を取得しました。また、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンでは、機械工学の理学士号を取得しました。データプライバシーについては、他にもPRINCE2、MSP、IAPP CIPP/E、CIPP/USなど多数の資格を保有しています。

欧州

ジェイクス デマエル

デマエル氏は現在、TMTに特化した最大の戦略コンサルティング会社であるAltman Solonのシニア・アドバイザーであり、クリーンテック、トラベルテック、フードテックなどのハイテク分野の新興企業数社に携わっています。GLEIF取締役会では、30年以上にわたる多角的かつグローバルな業務経験を生かし、200以上の国や地域にまたがるP&Lを2度にわたって管理しました。また、高度に規制された環境での運用管理を監督しながら、グローバルな技術革新とサービスの展開を推進してきました。Bryan, Garnier & Co.でコーポレートファイナンスのエグゼクティブアドバイザーを務めるなど、複雑なテクノロジー環境でいくつかの変革およびガバナンス機能を主導していました。

2020年以来、Winglyの取締役も務めており、民間航空サービスの業界をリードするデジタル市場としての会社の確立において経営陣をサポートしています。

デマエル氏は、パリのエコール・ポリテクニークとボストンのマサチューセッツ工科大学の卒業生であり、同校で電気工学、技術、政策プログラムの修士号を取得しています。

アジア

サリル・クマール・ ジャ

サリル・クマール・ジャ氏はインディアン・バンク(インドの国有銀行)の取締役を務めています。また、オリエンタル商業銀行(インドの別の国有銀行)の独立社外監査役も務めています。

それ以前は、インドの航空宇宙・防衛会社最大手であるヒンドスタン航空機に30年近く勤務し、マネージング・ディレクターを務めていました。多数の製造および研究開発(R&D)部門の責任者を歴任し、グリーンフィールドの防衛電子機器工場の設立に尽力しました。同氏がマネージング・ディレクターとして在任期間中、同社のほぼすべてのパラメータは極めて良好に推移していました。同氏は、グローバル防衛大手との戦略的パートナーシップを深めました。プロジェクトやオペレーション管理の分野で広範囲にわたる取り組みを行ってきました。

その他5社の航空宇宙・防衛会社の非公式会長/取締役も務めています。現在は、航空宇宙・防衛分野の合併・買収、新施設の設立に関する助言を提供しています。それ以前は、大手エンジニアリング・コンサルタント会社エンジニアズ・インディア・リミテッドとインド最大の電力会社であるNTPCに勤務していました。

同氏は、ジャムシェドプル国立工科大学の工学部を卒業後、デリー大学経営学部で学び経営学修士号を取得しました。

アジア

道信 岸

岸道信氏は、中央銀行、公共政策、商業銀行の分野で30年以上の経験を持っています。三井住友銀行(SMBC)のトランザクション業務企画部長であり、2022年からSwift National Member Groupの日本議長を務めています。彼の職務には、銀行のISO 20022への移行、G20/FSBのクロスボーダー決済ロードマップへの対応、トランザクションバンキングの研究開発の実施が含まれます。

岸氏は、SMBCに入行する前、日本銀行に31年間勤務し、業務部、情報システム部、人事部、米州代表事務所、前橋支店長など、中央銀行のさまざまな部署で幅広い経験を積んできました。金融安定・銀行検査局次長(2020~2022年)として、G7サイバー専門家グループのメンバーを務め、日本の大手銀行の監督カレッジと危機管理グループを組織しました。決済システム局在職中、岸氏は欧州中央銀行(ECB)との共同DLT研究(プロジェクト・ステラ)で日銀チームを率い、中央銀行デジタル通貨やホールセールデジタルトークンに関する刊行物に寄稿し、銀行の事業継続計画を管理しました。専務理事として預金保険機構に出向し、グローバルなシステム上重要な金融機関(G-SIFIs)に適用される新しい破綻処理制度を導入しました。スタンフォード大学ロースクールで法学修士号を取得し、東京大学で法学士号を取得しています。

アジア

望月 薫

望月薫氏は東京を拠点に、証券化、貿易金融、サプライチェーン・ファイナンス、トランザクション・バンキング、アジア・オセアニア地域での事業推進など、さまざまな金融領域で30年以上の経験を持つ金融のエキスパート。みずほフィナンシャルグループに30年以上在籍し、さまざまな管理職を歴任してきました。ストラクチャード・ファイナンス部マネージャーを経て、グローバル・トランザクション・バンキング部アジア・オセアニア室長、トランザクション・バンキング調整部決済インフラ企画担当部長を務めました。戦略策定、事業計画と実行、多文化チームの管理、貿易金融におけるリスク管理などの分野で豊富な経験を有しています。彼は日本証券アナリスト協会(CMA)の公認会員アナリストです。

専門的な専門知識に加えて、望月氏は全国銀行協会の有価証券決済およびトランザクション・バンキングに関する作業委員会のメンバーを務めたほか、2020年10月から2022年11月までSWIFTの日本全国ユーザーグループの会長も務めました。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校でMBAを取得し、東京大学で経済学の学士号を取得しています。

南米

ルイス・フェリペ・サリン・ モンテリオ

ルイス・フェリペ・モンテイロ氏は、テクノロジー、金融、政府のデジタルトランスフォーメーションにおいて24年以上の経験を持つシニア・エグゼクティブで、ブラジルを拠点とする大手決済会社Catenoの最高経営責任者です。GLEIF理事会のメンバーとして、業界内のイノベーションを推進する先見的なリーダーシップと専門知識を発揮しています。

Catenoの前は、ブラジルのデジタル政府長官やOECD代表など、要職を歴任しています。彼は、政府上級幹部、議会、政策立案者、および 7,000人以上の公務員チームの目標を調整し、200 の公共部門機関のデジタル変革を成功裏に主導しました。彼の指導の下、2,000のデジタル・サービスが変革され、gov.brは世界トップ5に入る政府プラットフォームとして成長し、1億4,000万人以上のユーザーにサービスを提供しています。世界銀行は、ブラジルをデジタル政府において2番目に成熟した国と評価しましたが、これはモンテイロ氏の功績の証です。

氏は、官僚主義を削減するために連邦政府機関や州機関と緊密に協力し、ブラジルの事業登録プロセスの合理化に大きな役割を果たしました。彼の努力により、企業登録にかかる平均時間は5.5日から23時間未満に短縮され、国内のビジネス・エコシステムが大幅に改善されました。その幅広い経歴には、南米最大のIT公開会社であるSerproの取締役会会長を務めたほか、他のさまざまな取締役会での役職も含まれます。コンピュータ・サイエンスの基礎と高度な情報技術の学位を持つモンテイロ氏は、イノベーションを推進し、デジタルの展望を形成し続けています。

北米

ニック パチネフ

ニック・パチネフは、2024年7月にGLEIFの取締役に任命されました。金融、小売、保険テクノロジー分野で20年以上の経験を持ち、多国籍企業、中小企業、グローバル金融機関向けの革新的なソフトウェアアプリケーションとエコシステムの創設、開発、拡張に携わった経歴を持っています。

GlobalTrade CorporationのCTOおよびCEOを含むさまざまな役職で、農産食品、石油・ガス、建設、自動車、航空宇宙、海洋、産業機械、鉱業などの分野のGlobal 500のクライアントと連携してきました。また、国際貿易に関する40名以上の法律および金融の専門家の見解を特集する雑誌の共同設立者であり、編集長を務めました。

国内および海外の銀行保証および保証書の発行と保管を行う業界初のユーティリティであるDigital Vault Services GmbHの創設チームのメンバーであり、取締役会長でした。その専門分野には、企業財務、貿易およびサプライチェーンファイナンス、SWIFT、ビッグデータ、機械学習、生成AI、分散型台帳技術、クラウドコンピューティング、情報セキュリティが含まれます。

新興企業や既存のテクノロジー企業に市場、製品、運用、ガバナンスに関するアドバイスを提供しています。ISO 20022貿易金融標準評価グループの議長でもあり、サプライチェーン金融と従来の貿易プロセスをデジタル化するための新しいメッセージの開発を監督しています。ヨーク大学で経営学の学位を取得しています。

欧州

ハビエル・ サンタマリア

銀行の従業員としての数十年間に及ぶ在籍期間中、レガシーシステムや画期的なシステムの分野において、多種多様な顧客セグメントや製品ラインに組み込まれた決済(業務関連、オペレーション、技術)範囲で幅広くバランスの取れた専門知識を積み上げてきました。同氏は、法人環境と競争環境の両方を手掛けています。決済分野に加えて、その他の銀行分野にも関心があり、学問分野にも引き続き積極的にかかわっています。元業務およびビジネス・サービス責任者であり、2016年12月までサンタンデール銀行の上級副社長を務めました。サンタマリア氏は、2016年末までユーロ銀行協会の理事およびSWIFT理事を務めていました。

ハビエル・サンタマリア氏は、取締役会に確かな経験をもたらし、複雑で不確実な状況においてコンセンサスとバランスを構築する能力を実証しています。金融と決済における長いプロとしてのキャリアを生かし、教育と生涯学習への献身を続けています。創造性と革新性を最大限に引き出すことを熱望しており、非の打ちどころのない倫理的行動、オープンマインド、基準の独立性を原動力とする仲間意識の高い職場環境を大切にしています。

ハビエル・サンタマリア氏は、ブリュッセルでSEPA決済スキームを管理する団体である欧州決済協議会(EPC、ブリュッセル)の議長、マドリードでスペインの自動決済機関を管理する会社であるIberpay(マドリード)の議長、ウェスタン・ユニオン・インターナショナル・バンク(WUIB、ウィーン)の監督委員会メンバーを務めています。

欧州

ガブリエラ スティフ・シューマン

スティフ・シューマン氏は、スウェーデン人とメキシコ人の血を引いており、ICT業界での国際ビジネス経験が豊富なグローバルエグゼクティブです。3つの大陸にわたる9か国で、さまざまな多国籍企業に勤務しており、戦略、テクノロジー、製品管理、製品開発の職務で重役に就いてきました。

スティフ・シューマン氏は現在、デンマークの大手ネットワークサービスプロバイダーTDC Net A/Sの非常勤役員であり、グローバルソーシャルインパクトに向けてビジネスサブスクリプションアズアサービスを提供するシンガポール企業B1G1 Pte Ltdの非常勤役員です。Nokiaでは最高戦略責任者、Telia Companyでは副最高業務責任者とネットワーク/テクノロジー部門責任者、Telecom Italiaでは最高技術責任者とネットワーク部門責任者を務め、Ericssonや複数のスタートアップで数々の管理職をこなしてきています。

スティフ・シューマン氏は、英国ダラム大学ビジネススクールで経営学修士号を取得しました。生涯学習の強力な信奉者である氏は現在、サイバー・テクノロジーのグローバルインパクトと新たなセキュリティ脅威との間の共通部分に対する興味から、英国キングス・カレッジ・ロンドンの国際関係修士過程でサイバー・セキュリティを専門に研究しています。

北米

カティア ウォルシュ博士

カティア・ウォルシュ博士は受賞歴のある技術者であり、複数のグローバル企業でデジタル、データ、人工知能 (AI) の機能のローンチやスケーリングを支援しています。世界中の多くの国で多数の業種にわたり顧客中心主義志向のデジタルトランスフォーメーションを主導することでは、20年以上の経験があります。2019年からはLevi Strass & Companyの最高戦略および人工知能責任者になり、象徴的なブランドのエンタープライズビジョンというサービスで戦略とテクノロジーを結合する役割への道を開きました。

Levi Strauss & Companyに入社する前のカティアは、Vodafone Group初の最高グローバルデータおよびアナリティクス責任者として、同社のデジタルトランスフォーメーションの一環で、予測的でプロアクティブなエクスペリエンスをパーソナライズする役割を担いました。氏が25か国で率いるチームは、リサーチイノベーションと社会的貢献にデータと人工知能を活用することにも寄与しました。その前のカティアは、Prudential Financialで戦略的データ分析の主導的地位に就いて顧客中心主義志向のトランスフォーメーションを牽引する中で同社のデジタルトランスフォーメーションの一環でデータアナリティクスをローンチし、Fidelity Investmentsでデータ駆動型顧客体験のパイオニアとなり、Forrester Research, Inc. でテクノロジー変革による事業の成功を支援しました。

カティアは、北米でダイバーシティを実現している金融サービス会社でありFortune 500社にも選ばれているSecurian Financialで、取締役を務めています。その前は、UniCreditのトランスフォーメーションイノベーションアドバイザリーボードの創設メンバー、世界中のあらゆる背景の人々に機械学習のトレーニングを提供する非営利プログラムFellowship.ai の戦略アドバイザーでした。氏の数ある受賞歴には、2021 Global AI Mentorship Award by VentureBeat、2020 Corinium Business of Data 100 Global Data Innovators、2019 Top Business Leaders of UK Artificial Intelligence Industryなどがあり、Data Leader of the Yearの名を冠した賞を複数獲得しています。責任感と倫理観をもってデータとAIを活用することに加え、ダイバーシティを奨励し若者のメンターとなることにも情熱を傾けています。カティアはミズーリ大学コロンビア校で戦略的コミュニケーションの博士号を取得しており、専門は定量的方法論です。

欧州

イロナ ワイス

ワイス氏は、世界的なデジタルリーダーであり、戦略的なビジョンを持ち、デジタル変革、新技術、市場開発の分野で定評のある専門家です。情報技術、流通、電子商取引、通信企業における業務執行役員および非業務執行役員のほか、世界的な大手テクノロジー企業との戦略的パートナーシップを担当してきました。テクノロジー戦略、データガバナンス、ビジョンに基づく重要事項の実行、そして信頼とオーセンテシティを育む倫理的な事業運営の先導において、その能力は市場で認められています。

30年を超える専門的な経験と、CEO、COO、CFO、会長、取締役、非業務執行取締役としての実績を持ち、複雑な組織のガバナンスと運営に関する専門知識でも定評があります。また、新技術、グローバルな流通チャネル、サプライチェーン、デジタルプラットフォーム、金融市場、規制対象業界に関する専門知識を活かして、企業や組織の将来に真の戦略的価値を付加することができます。

ワイス氏はこれまで、ヨーロッパ最大のIT配信会社のひとつで、大手テクノロジー企業を代表するABC DataのグループCEO兼取締役会会長を務めてきました。Sygnity の取締役会副会長兼グループCFO、Sage Polandの財務担当役員も務め、通信業界でさまざまな管理職を歴任してきました。

ワイス氏は公認会計士であり、英国でACCAおよびFCCAの認定を取得しています。ニコラウス・コペルニクス大学の経済科学管理学部で財務管理の修士号を取得し、ハーバード大学とMITで戦略と新技術に関するエグゼクティブ認定資格をいくつか取得しています。

アジア

ザイユエ・ シュ

ザイユエ・シュ氏は、2018年12月に、CIPS Co., Ltd.(CIPSの運営母体)の最高経営責任者に任命されました。CIPSに入社する前は、中国外貨取引センター(CFETS)のエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めていました。

フィンテック、レグテック、IT、データ・ガバナンス、戦略プランニングなど様々な分野において豊富な経験を有する同氏は、中国の銀行間市場電子取引システムの開発で建設的な役割を果たしています。外貨取引システム、銀行間RMG取引システム、金取引システム、SHIBOR(上海銀行間取引金利)システムなどの10を超える主要な銀行間電子プラットフォームの開発の指揮を執りました。また、電子プラットフォームの中核技術分野に関する研究を促進し、自身のチームを統率して、上記の取り組みを基盤とする特許と知的財産の権利を申請しました。CFETSのエグゼクティブ・バイスプレジデントとしては、技術面のミッションと戦略全般を策定し、ITガバナンスのレベル向上を果たし、銀行間市場の構築に関する専門知識を持つチームを構成し、様々な大学や研究機関と共に研究・トレーニングに関する協働を推進しました。金融標準化技術委員会 (CFSTC) のメンバーおよび銀行間技術標準化作業部会の議長として、中国の銀行間市場の標準の草案作成とその導入の取り組みを率いました。

さらに、国際間および異文化間の対話についても豊富な経験を持っています。同氏は、ISO TC68の活動で積極的な役割を果たしました。ISO 20022の外貨取引標準評価グループ(FX SEG)の副議長の役割を5年間務めた後、2018年11月にISO 20022 FX SEGの議長に選出され、11の諸国とリエゾン団体の専門家の作業の調整を担いました。2017年11月には、26の国家と組織からの33名の代表者と共にISO 20022 登録管理グループ(RMG)の上海ミーティングを開催しました。同氏は、FXのポストトレードの取引確認とFXの取引取得記録に関するISO 20022の8つのメッセージの提案と開発を開始しました。2016年の発表以来、8つのメッセージは、中国の銀行間市場のポストトレード確認システムで良好に機能しています。中国金融ユニバーサル・メッセージ・リポジトリ(CUFIR)と一連のサポートツールの設立を主導し、ISO 20022ユーザー・コミュニティと共有することで、標準実装の効率化を実現しました。また、ISO技術仕様書「金融サービスにおけるウェブサービス・ベースのAPI」の草案をまとめ、ISO TC68/SC9/WG2に参加し、ISO/TC68/SC9/WG1のマルチスタンダートのセマンティック・ポータルプロジェクトで銀行間市場情報交換プロトコル(IMIX)のUNIFIモデリングの取り組みを統率しました。

欧州

ニコラ・ ディアデン

コーポレートセクレタリー: GLEIF

ニコラ・ディアデン氏は2023年6月、GLEIF理事会によりコーポレート・セクレタリーに任命されました。

ガバナンスの専門家であり、さまざまな業界における複数法域のコーポレート・ガバナンスの経験を有しています。

ケント大学カンタベリー校で法学士号、ロンドン大学ロー・スクールでLPCを取得しています。