LEI
ISO 17442: グローバルな標準
グローバル取引主体識別子(LEI)システムは、金融取引への参加者を一意かつ明確に識別できるよう設計されています。
国際標準化機構(ISO)17442標準は、取引主体の識別に最も欠かせない一連の要素またはLEI参照データを規定します。取引主体識別子(LEI)コード自体は中立で、ユーザーにとって不必要な複雑化をもたらしうる情報や国コードは埋め込まれていません。
LEIは次の4つの原則に基づいています。
- グローバルな標準であること。
- 各取引主体に単一の固有識別子を割り当てること。
- 高いデータ品質によって支えられていること。
- 誰でも無料で利用可能な公共財であること。
取引主体がLEIを取得すると、LEIを発行した組織によって、関連するLEI参照データとともに掲載されます。つまり、全LEIの完全なデータが公開され、すべての希望者がいつでも制限なく利用することができます。
ISO 17442標準で、各LEIに必要な最低限の参照データが定められています。
- 正式登記簿に記載された、取引主体の正式名。
- 取引主体の登録住所。
- 設立国。
- 国およびその下位区分の名前を表すコード。
- LEIの初取得日、LEI情報の最終更新日、LEIの有効期限(該当する場合)。
追加情報は、取引主体とその LEI発行組織の間で合意したとおりに登録することができます。
識別子の管理のために、構造化されたナンバリングシステムが使用されています。ISO 17442の要件を元に、規制監視委員会(ROC)が金融安定理事会の以下の提案を加える改訂を行っています
- 1~4文字目:LEI発行者(付番機関またはLOU)によるコードの一意性を保証するための接頭文字です。
- 5~18文字目:LOUによって生成され、透明で、健全、堅牢な割り当てポリシーに従って割り当てられた、取引主体固有のコードです。ISO 17442で定められたとおり、情報は埋め込まれていません。
- 19~20文字目:ISO 17442にで定められた、2桁の確認用の数字です。