グローバルLEIシステム
2011年、G20は金融安定理事会 (FSB)に、グローバルな取引主体識別子 (LEI)と、それを支える統治機構に関する推奨事項を提供するよう求めました。その結果、金融取引に参加する世界中の取引主体に対してLEIを発行し、一意の識別方法を提供するグローバルLEIシステムが開発されることになりました。
Global Legal Entity Identifier Foundation (GLEIF)は、LEIの推進や利用を支援するため、2014年6月に設立された非営利組織です。GLEIFのサービスは、グローバルLEIシステムの整合性を確保することです。GLEIFは、世界中の公官庁の代表者で構成されるLEI規制監視委員会によって監督されています。LEI発行者、別名付番機関 (LOUs)とは、金融取引に参加する取引主体に対するLEIの発行を認可された組織を指します。
グローバルLEIシステムは3つのレベルで運営されています。
グローバルLEIシステムがユーザーの要件に合ったかたちで進化するのを確かめるため、GLEIFは専任のステークホルダーグループを設立し、特定の市場分野の代表者との定期的な情報交換を促進します。
グローバルGLEIシステムの運用の健全性は、LEI発行機関の認証といったGLEIFが提供するサービスを通じて保証されます。GLEIFは認定機関としての役割において、LEI発行者を目指す組織の適合性を評価します。
候補となる組織は、GLEIFとLEI発行組織の関係を規定する契約の枠組みである、基本契約書 に記載された要件を満たしている必要があります。GLEIFは、LEIの発行・維持を認可された組織が、基本契約書に記載されたサービスの方向性や品質に関するこれらの要件をLEIが一貫して満たしているかについて、当初の評価を行い、その後毎年検証を実施します 。
GLEIF認証プログラムは、LEIデータの品質、信頼性、有用性を最大化し、グローバルLEIシステム内のパートナーを支援するために GLEIIFが立ち上げた多数 のサービス の一つです。
GLEIFは、そのサービスに関して、作業の透明性を提供することを約束します。そのために、GLEIFの作業全体の主な側面を評価した月次サービスレポートをダウンロードできるようにしています。さらに、GLEIFサービスの日々の利用状況を公開します。