レベル2データ:報告の適用除外フォーマット2.1
取引主体識別子 (LEI) データプールには、「誰が誰の親会社なのか」という質問に答える 「レベル2」データ が含まれています。具体的には、LEIを保有または取得している取引主体は、「直接的な会計連結親会社」だけでなく、「最終的な会計連結親会社」を報告します。
報告の適用除外フォーマットの記録は、子会社とその直接親会社または最終親会社について言及されており、報告の適用除外の種類について記載されています。報告の適用除外の対象は以下の通りです:
- 親会社が存在しない。
- 子会社が例外的理由により報告の適用除外になっている(以下を参照)
- 親会社がLEIを取得していない。
GLEIFは、2016年11月に最初の報告の適用除外フォーマットバージョン1.0を公表しました。GLEIFは、2017年5月に報告の適用除外フォーマットバージョン1.1、2021年9月に報告の適用除外フォーマット2.1を公表しました。報告の適用除外フォーマットのバージョン1.1に比べて、バージョン2.1では、新たに適用除外の理由「NON_PUBLIC」の追加が導入されています。対応するXMLスキーマ定義およびリリースノートの文書は、このページの下でダウンロード可能です。
ダウンロード可能な GLEIF連結ファイルには、関連報告フォーマットに基づくLEI記録および関連する参照データについての特定の情報が含まれています。報告の適用除外については、レベル2報告の適用除外連結ファイルに詳述されています。
「レベル2親会社参照データに係わるROC方針における、PNIデータの収集と親会社の関係性報告の適用除外の改訂」と題する方針文書において、規制監視委員会 (ROC) は、直接親会社および最終親会社のLEIに関する情報提供を適用除外する取引主体について認められる理由のリスト (以下、適用除外リストとして言及) を規定しています。改訂の目標は、最も価値の高い/最も利用される情報を維持すると同時に、適用除外の最善の利用を円滑にする方法に一本化することです。
これまでの9つの適用除外の理由は、以下の3つの広義のカテゴリーにまとめられます:
-
親会社の関係性に関する会計上の連結の定義が適用しない場合の非連結。このカテゴリーには、取引主体の仲介なしに、自然人が取引主体を支配している場合 (「自然人」)、連結の対象外である取引主体が取引主体を支配している場合 (非連結)、取引主体を支配する個人が不明の場合(分散型株式保有など、「個人が不明」)が含まれます。
-
関係性情報が非公開であり、したがってこの情報の公表に障害が生じる場合の非公開。このカテゴリーには、報告を制限する管轄区域の法律または規制による障害 (「法的拘束力のあるコミットメント」) 、取引主体や契約に適用される条項などその他の法的制約の存在 (「法的障害」)、情報の開示が、取引主体または関係する親会社に害を及ぼす場合 (「開示が害をもたらす」および「適用除外をしないと害が及ぶ」)、親会社のLEIが未取得であることの開示に同意した場合 (「未取得に関する同意」) の場合が含まれます。取引主体は、LEIの登録や更新のために非公開の関係性情報を提供する必要はありません。
-
親会社がLEIの取得に同意しない、「子会社」に代理としてLEIを取得する許可に同意しない場合のLEIの未取得。
下図は、提供されるデータ内容の定義を含む、報告の適用除外フォーマット2.1の構造を示しています。
A value of type
FileContentEnum
in a file conforming to this standard SHALL be one of the following code strings:LOU_FULL_PUBLISHED
LOU_DELTA_PUBLISHED
GLEIF_FULL_PUBLISHED
GLEIF_DELTA_PUBLISHED
QUERY_RESPONSE
Extension
element structure and content should be provided separately.
[0,1]
ExceptionCategoryEnum
in a file conforming to this standard SHALL be one of the following code strings:
-
DIRECT_ACCOUNTING_CONSOLIDATION_PARENT
- The legal entity has declined to report a direct accounting consolidation parent, based on applicable accounting standards. -
ULTIMATE_ACCOUNTING_CONSOLIDATION_PARENT
- The legal entity has declined to report an ultimate accounting consolidation parent, based on applicable accounting standards.
ExceptionReasonEnum
in a file conforming to this standard SHALL be one of the following code strings:
NO_LEI
NATURAL_PERSONS
NON_CONSOLIDATING
NO_KNOWN_PERSON
deprecated BINDING_LEGAL_COMMITMENTS
deprecated LEGAL_OBSTACLES
deprecated DISCLOSURE_DETRIMENTAL
deprecated DETRIMENT_NOT_EXCLUDED
deprecated CONSENT_NOT_OBTAINED
new NON_PUBLIC
BINDING_LEGAL_COMMITMENTS
, LEGAL_OBSTACLES
,
DISCLOSURE_DETRIMENTAL
, DETRIMENT_NOT_EXCLUDED
and CONSENT_NOT_OBTAINED
are retained for technical compatibility but will be considered deprecated from March 1, 2022 onwards.
These exception reasons will be consolidated to the newly added Exception ReasonEnum(NON_PUBLIC)
from March 1, 2022.
[1,*]
Extension
element structure and content should be provided separately.
[0,1]
注: 報告の適用除外フォーマットバージョン2.1に新たに追加されたフィールドと列挙値は、黄色で強調表示されています。同様に、廃止予定の列挙値は、技術の下位互換性のために維持されます。
最新バージョンへの更新に必要となる技術支援文書と事例ファイルは、補足文書 のページをご覧ください。
報告の適用除外フォーマットについての質問は、info@gleif.orgにお送りください。
ダウンロード可能な関連ファイル
- 報告の適用除外フォーマット報告の適用除外フォーマット2.1のリリースノートreporting_exceptions_format_version_2.1–documentation.html
- 対応するXMLスキーマ定義:2021-07-20_reporting-exceptions-format-v2-1.xsd
- PDFをダウンロード:共通データファイルフォーマット (バージョン2.8.3) の状態遷移および検証ルール (State Transition and Validation Rules for Common Data File Formats (Version 2.8.3))